MtGに復帰して、大会に出て、良い戦績を収めた。
評価されるというのは気持ちの良いものだ。

宇都宮は一刻館、MtGを主としたカードゲームショップにて「UC杯」という大会が定期的に開催されている。

UCすなわち 「Uncommon」 「Common」という、トレーディングカードゲームにおける希少度の低いカードのみでデッキ(ゲームプレイする上で必要なカードで構成されたカード束)を構成し、それで勝負をするという試みだ。

ともすればレアや神話レア(希少度の高いカード)がデッキの大半を占める通常の構築戦とは違う、構築センスを問われるこのレギュレーション(環境)にとても心惹かれ、「絶対参加してやる!」と意気込んだのが、同店舗にて第3回UC杯が行われていた日であった。

その日から、模索を始めた。


【UC杯環境では何があるか】
参加のきっかけとなった、第3回のデッキ構成分布。

「赤単が非常に多い!」

衝撃的だったのはやはり赤単で、3~4ターン目で恐ろしくパワーの膨れ上がった《僧院の速槍》が相手を屠る様は、なんとも痛快だった。


・・・だが、その痛みは使用者にも振りかかる。


《僧院の速槍》がUC杯禁止カードに「殿堂入り」してしまったのだ。

1マナ速攻で果敢持ち1/2。で、アンコモン。
字面でも、サラマンダーよりずっとつよい(確信)

これにより、赤単は勢いを失うだろうと見込み、まず検討したのは「白単」だった。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
<コンセプト>
・ライフを得まくりーの。
・相手げんなりーの。
・空から適当に殴ってればいいんじゃね?

ということでライフを得るカードをもりっこりもっさり詰め込んだデッキを作り、回してみた。


<感想> 「めっちゃウザい」
ライフが得られるということでシナジーのある《アジャニの群れ仲間》を採用していたのだが、なんだよ9/9って。

パワーはあれど、1/1クリーチャーに余裕でチャンプされ、ライフはあるけど相手を殴れない。
ある意味「平和な」デッキであった。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

【UC杯の環境とは】
レア以上が無いということで、何が活きるのか。
まず「全体除去呪文の薄さ」がある。

通常のスタンダード構築では《命運の核心》や《対立の終結》などのクリーチャー全体破壊呪文が跋扈している。
1枚で複数のカードを一気に持っていける強カードだが、これはレアなのでUC杯には存在しない。


では、UC杯環境では全体除去は無いのかといえば、Noなのだが(《悲哀まみれ》や《胆汁病》など)、かなり薄いことには変わりがない。


よって、

[第1指針]
●『いかに早くクリーチャーを展開して圧倒できるか』


そして「多色地形の制限」がある。
持ってなくて悔しいテーロスの占術ランドやペインランド、フェッチなど、多色環境において文字通り地盤を支える多色地形だが、ほとんど「レア」なのだ。
皆無というわけではなく、タップインで2~3色出る土地は存在する。
だが所詮タップイン。行動が遅くなる危険が伴うのでこちらはメタとの読み合いになる。


よって、

[第2指針]
●『単色で行こう!』


最後の指針として「ライフ獲得」。
通常戦では殆ど目立たない(というか居ない)呪文である、ライフ獲得。
盤面に影響せず、一時しのぎでしかないこの呪文だが、、、、

「毎ターン1点ずつ回復する」《ニクス毛の雄羊》
「条件を満たしたら10点回復する」《ヘリオッドの試練》
「戦場に出たら3点回復する」《アラシンの僧侶》
「ライフ回復させる能力がある」《魂癒やし人》

これらに、

「ライフ回復するたび+1/+1カウンターが載って強くなる」《アジャニの群れ仲間》
「+1/+1カウンターが載っている仲間に飛行を与える」《アブザンの鷹匠》
「+1/+1カウンターが載っている仲間に先制攻撃を与える」《アイノクの盟族》

を、手に入れて突破力を付けた。


【テストプレイ】
嫁が女子会MtGをやるというのでこの白単を持たせてみた。
帰ってきた。上機嫌だった。

《ヘリオッドの試練》二枚貼りからの20点ライフゲインによるやる気デストラクション。
《魂癒やし人》と《アジャニの群れ仲間》の手の付けられないサイズへの成長。


シンプルでわかりやすい構成なので、使い心地も良かったようだ。

ということで、色々考えるのが面倒になってきたのでUC杯のデッキはこれで決定した。あとはチューンアップだ。

[仮組み]
4 アジャニの群れ仲間
4 アラシンの僧侶
4 ニクス毛の羊
4 密集軍の指揮者
4 ブリマーズの尖兵
4 アイノクの盟族
3 アブザンの鷹匠
4 抑圧的な光線
4 ヘリオッドの試練
4 アジャニの存在
3 払拭の光
18 平地


【怖い相手】

さて、次はサイドボードだ。
サイドボードは想定される敵を思いつつ組む。
相手のことをよく想い、考え、相手が何をしたら嫌がるのかということを念頭に入れて構成する。

何が敵か。
自分は何が苦手か。

●苦手な所
「ピンポイントでクリーチャーを処理されると弱い」
⇒特に《密集軍の指揮者》や、《アブザンの鷹匠》など、パーツになっている箇所を潰されると、戦力増強の阻害と急に地上に落とされたり。

「デカいクリーチャーを倒せない」
⇒白という色の宿命か、小粒で性能の良いメンツはいれど、デカい(4/4クラス)クリーチャー相手には歯がたたない。

「エンチャント対策」
⇒エンチャントはキーパーツになっている場合が多いので、その阻害をするように。

「速攻に対する防御」
⇒できればライフを得たい。

ってなわけで仮組み


4 ニクス毛の雄羊
4 消去
4 勇敢な姿勢
3 神々の思し召し


想定敵として

●赤単
●アーティファクトの魂込め
●黒単
●ステロイド

アーティファクト対策が欲しかったが、緑にお株を持って行かれたようで軽くて便利でアーティファクトもエンチャントも壊せる呪文は無かったので断念。《解呪》カムバック!


ざっくり、何と入れ替えるか想定もせずに仮組み。
あとは回して回して、調整だー。


⇒to be continued

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